[山村] Q: G-ADSの誤差とは? A: G-ADSは姿勢系のセンサーで姿勢を決めるので、本当の望遠鏡の向き ではない。全天サーベイでは、焦点面装置を用いて本当の視野中心を 決めるので、それを用いてシステマティックな補正をすることは可能。 ただし、熱歪みなどの時間変動は誤差として残る。FISのビームサイ ズに比べれば小さいはず。 ------------------------ [巻内] Q: Error ファイルは何が入っているのか? A: 各ピクセルに落ちたデータ点の統計rms。データ点が1以下の場合には ブランクとして扱われ、データとしては0が入る。どのような評価をす るべきか意見が欲しい。 Q: スキャン方向/直角方向の座標で描いたマップを作りたい。 A: 検討する。まずは、黄道座標ではどれくらい目的にかなうか見て欲しい。 ------------------------ [松浦] Q: local flat について。指定した時間内の時系列データの平均をとっ ているのか? A: シグマクリップしてから平均している。 Q: Transient補正は、天体を消さないのか? A: スムージングをかけて30sより長い成分だけを落としているので点源に 対しては問題ないが、diffuseについては精度が良くない。 Q: SL除去をすると、Flatもそろうのはなぜ? A: このプロセスでは、スムーズな成分を各バンドの全ピクセルについて取り出し、 それらの最小値または地球離角最大時の値を、各バンドで平均して真の空の 明るさとしている。この平均の空の明るさに合うように各ピクセルに対して 差し引きによる補正をしているため、Flatが良くなる。 Flatのずれが感度のファクターのずれであるときには、正確には補正は掛割 の計算で行うべきであるが、補正量が小さいため、差し引きによる計算で良い。 Q: 暗い天体にOptionをいっぱいつけたほうがいいみたいだけど、いろんな オプションを試した方がいいのか? A: もちろん、暗い天体じゃなくても、オプションはいろいろ試してみて ください。 Q: Bright Source と Diffuse faint source が混在しているときは どうしたらよいのか? A: そのようなデータで動作が検証されていないので、現在は出力された 表面輝度のマップは例えばSWでは1.6倍ほど小さめに出ている可能性を もっている。点源とdiffuseとの中間値を採用すれば、いまのところ、 不定性は+/-30%となる。この件は、今後の最も大きな課題となっており、 ユーザによる試験とその結果を報告してもらえるとありがたい。 Q: この処理をした後のデータは、fisvで見られるのか? A: フォーマットが変わってしまうので、見られません。.sav ファイルの 中身を IDL から直接見て下さい。ただし、将来的に処理結果をTSDに 書き戻すようにすることは考えています。 Q: データに黒い穴があるのは? A: そのグリッドに落ちるデータが一つしかなかったら、sigmaを求められ ないので、データ欠落と見なされる。この場合、値がゼロとなっているはず。 黒い穴が負の大きな値の場合は、放射線の影響の可能性がある。いずれの 場合もredundancy不足が原因なので、グリッドを大きくすると軽減する。 分解能を落とさず対処したい場合には、/pix_mappingオプションをつける とよい。別途、補間ツールも用意している。より良い対処ができるように 将来的にプログラムを改修する予定。 Q: ダークとフラットのS/Nはどのくらい? A: 発表資料にあり。S/N~100ぐらいか? ------------------------ [白旗] Q: Bad pix correction はやって良いものなのか? A: 是非については各自で判断して欲しい。 Q: 明るいところで抜けているのは、sigma clippingの間違いでは? A: 1つしかデータがないピクセルを落としているためかもしれない。 Q: Aperture correction factor は本当の点源ではなくても、 Sky apertureよりも小さければよい? A: おそらく大丈夫。 Q: バックグラウンドが揺らぐところなどでは、単純な aperture photometry はうまくいかない。どのようにすればよいか?PSFモデルなどの情報求む。 A: ユーザの皆さんの参加と寄与を歓迎する。 ===